生きたがりの青年と死にたがりの少年


「風呂、入るか。」

「……いいよ、僕は。」

風呂を拒んだ。

着替えの心配?

初めてなのか?

そんな疑問はあったけど、聞かなかった。

「なに言ってんだよ。ほら、一緒に入るぞ!」

ヒロを抱っこして、脱衣場連れてった。

「いいってば〜!」

対抗するヒロの腕の力は全くなかった。

俺の頭の中には色んな仮説が浮かんでいた。