出来ちゃった恋愛

さすがに俺も頭に来た。



「どうしようと俺の勝手だろ。偉そうなこと言ってんじゃねぇよ…」

「じゃあ出て行きなさい。もう帰って来なくていいから」

「そうする。クソババァ!!」



自分の部屋に駆け込み、必要最低限の荷物をバッグに詰めた。



なけなしの金が入った財布をポケットに入れ、部屋を出た。



「ユズちゃんと話し合いなさい」

「うっせんだよ!!」

「咲都、今のアンタ、最低ね」



返す言葉も見つからず、そのままマンションを後にした。



二度と帰るか!!



向かう先はまず彼女んち。



親にも結構気にいられてるから1泊くらいさせてくれるハズ。



「もしも~し」

「あっ、今から泊まり行っていい?」

「別にいいけど…なにかあったの?」



癒される…。



俺にしては真面目な彼女を選んだと思う。



ギャルってまでは行かなくて、でもそこまで固くなくて。



今までと比べたら珍しいタイプの彼女、愛。



これから本気になる予定なのに…。