ママが落ち着かせようとしても、パパは依然立ったまま。
いつ飛んで来るかわからない手の平から守ろうと必死になってくれてるサキの表情はあたしから確認できない…。
だけどサキの言った『俺の子どもです』って言葉は、あたしに勇気をくれたみたいだ。
「パパ、あたし生むから」
「なにをわけのわからないことをっ!!」
「あたしの人生はあたしが決めるっ!!サキとふたりでやってくって決めたの!!」
「こんなチャラチャラしたヤツになにができるっていうんだ!!ふざけるのも大概にしろ!!」
パパの言いたいことはわかるよ。
そんな金に近い髪で、ピアスは着いてないものの、穴がいっぱいの耳。
不安なのはあたしも同じだから。
でも、今のあたしがいちばん信用しなきゃいけないのは、紛れも無く目の前にいるサキなんだ。
「ユズと生まれて来る子どもは俺が養います。迷惑かけるつもりもありません。寝ずに働いても、幸せにするって決めたんだ」
「稼ぎもないくせによく言えたもんだな。ままごとなら他でやってくれ」
ままごとなんかじゃない…。
いつ飛んで来るかわからない手の平から守ろうと必死になってくれてるサキの表情はあたしから確認できない…。
だけどサキの言った『俺の子どもです』って言葉は、あたしに勇気をくれたみたいだ。
「パパ、あたし生むから」
「なにをわけのわからないことをっ!!」
「あたしの人生はあたしが決めるっ!!サキとふたりでやってくって決めたの!!」
「こんなチャラチャラしたヤツになにができるっていうんだ!!ふざけるのも大概にしろ!!」
パパの言いたいことはわかるよ。
そんな金に近い髪で、ピアスは着いてないものの、穴がいっぱいの耳。
不安なのはあたしも同じだから。
でも、今のあたしがいちばん信用しなきゃいけないのは、紛れも無く目の前にいるサキなんだ。
「ユズと生まれて来る子どもは俺が養います。迷惑かけるつもりもありません。寝ずに働いても、幸せにするって決めたんだ」
「稼ぎもないくせによく言えたもんだな。ままごとなら他でやってくれ」
ままごとなんかじゃない…。


