出来ちゃった恋愛

気付けば父親の腕を強く握ってた。



母親も止めに入っていて、やっとユズから手を離したと思ったら、そのまままた平手打ち…。



「あなたっ!!」

「認めるわけないだろ!!今まで自由にさせてきたお前のせいだ!!」



夫婦喧嘩なんか見たくて来たんじゃない…。



俺はユズと結婚の承諾をもらいに来たんだ…。



なのに完璧に俺の存在をシカトして…。



「お父さんっ!!俺はなにがなんでもユズと結婚します!!これは俺の問題でもあります!!」

「夏川君とか言ったかね?君はまだ学生だろ。今回のことは家で処分するから。今日は帰ってもらえるかな?」

「帰らない…」

「聞こえなかったかな?」

「俺は産んでほしいと思ってます!!ユズだって産みたいって言ったんだ!!ユズに手を出すなら、俺がユズを連れて帰りますから」



ここにいたらいけない。



ユズと父親の間に立ち、自分でもなに言ってるかわかんなかった。



頭と口が勝手に動くから…。



「俺の子どもです…」



そう言ったのだけは覚えていた。