出来ちゃった恋愛

新郎新婦の朝は早くて、とりあえずノーメイクのまま朝ごはんだけを食べて向かった式場。



パパに託した悠都はすでに眠たそうだった。



「痛かったら言ってくださいね~」

「はい」



髪をアップにされ、今までしたことないようなキラキラの髪形。



あたしがあたしじゃないみたいで、なんだか不思議な気分。



サキも着替えて髪をセットした。



和装はすっごく苦しいけど、めったに着れないしサキが褒めてくれるから。



「出来ましたよ」

「緊張して来ました~…」

「楽しむのがいちばんです」



セットしてくれた美容師さんに笑顔でお礼を言い、サキの元へ。



袴姿が様になっててカッコイイ…。



「まさか神前式だとは…」

「だってみんなの前でチューなんかしたくないもん…」

「それで教会じゃねぇのか…」



親戚だけの神前式。



三々九度とか、リハーサルなしの一発勝負。



サキも小難しくて長ったらしい文章を読まなきゃなんなくて、振り仮名が振ってあるのが救い。