出来ちゃった恋愛

今だにユズを『悠都のママ』って目でも見たことがなくて。



当て嵌めるなら『俺の嫁』ではあるけど。



実際、気分は彼女とか恋人とか、その辺だと思う。



ユズになんかあったらスゲー妬くし、悠都ばっかりに構ってる姿にムッとする。



よくわからんけど、これが俺達の在り方なんだと最近思うようになった。



「こっさん、スピーチ頼んだからね」

「任せて!!めちゃくちゃ短いけど!!」

「いいよ、いまさら改まって嫁に行くってわけでもないんだし」



ユズの友人代表のスピーチはこっさんが。



俺は京に頼んだ。



店を空けられないから、お世話になってる社員全員の出席は難しくて。



オーナーと店長だけが参列してくれる。



親戚のことはよくわからないけど、ユズとおかんが話しを進めてて、俺は今だに結婚式を挙げる実感すら湧かない。



式場に行ったのも衣装合わせの時だけで…。



次の休みには写真を撮りに行くことになってる。