出来ちゃった恋愛

サキを独占したくて、他の女の目に触れさせたくない。



たぶん、すごーくサキのことが大好きなだけ…。



醜すぎる嫉妬…。



「今のユズカワイくねぇ」

「じゃあなんで結婚なんかしたの?」

「は…?悠都が出来たから。そう言えば満足かよ」



そんなのわかってる…。



わかってるのに…。



サキの中のいちばんが全てあたしであってほしいという、自己満足…。



全然ダメだ…。



聞いたあたしがバカ…。



好きだから結婚したわけじゃないのなんて、自分がよくわかってるくせに…。



久しぶりに涙がポロポロとこぼれ落ちた。



「少し頭冷やせ」



そう言ったサキは泣いてるあたしを置いて悠都と外へ行った…。



サキに不満があるわけじゃない…。



遊びに行ったのだって久しぶりだった…。



なんで…。



『楽しかった?よかったね』



って言ってあげられなかったんだろ…。



今のあたしはとにかく最低だ。