出来ちゃった恋愛

年末は仕事も書き入れ時。



めちゃくちゃ忙しい。



「あの~、チーフ?コレって30%オフじゃ…」

「えっ!?なんで値札にシール貼ってねぇの!?」

「こっからここまで、全部貼られてませんけど…」

「確か湯野さんが…あぁ~…俺やっとくから」



湯野さんは相変わらず忙しい。



年末は死にそうな顔して働いてる。



その湯野さんのフォローは俺の役目だし。



「なにしてんの?」

「湯野さんが忘れてた仕事してんの~」

「マジ…!?うわぁ~…すっかり忘れてた!!わりぃ!!」

「いいっスよ~。年明けたら3階のランチ奢ってもらうんで」

「おぉ!!そんなもんでいいなら奢る!!」



湯野さんのことは信頼してる。



俺を頼ってくれる時もあるから、たぶんいい上下関係が築けてるんだと思う。



「咲都、度々わりぃ…」

「なんスか?」

「会員の年賀はがき…今日までに…」

「俺行ってきます」

「本店のも一緒に…」

「わかりました~」



今年も全力投球した気分だな!!