出来ちゃった恋愛

そして冬が来て迎えたクリスマス。



俺が初めて本物のサンタになる日。



最近興味のあるミニカー5台セットを悠都の枕元に置いた。



「今年からユズにサンタはこねぇな」

「期待してないしいらないもん。悠都にあげる側でいるのが幸せ」



俺もそう思う。



まだチビだからクリスマスもプレゼントも意味わかんないだろうけど。



毎年サンタになれることが俺とユズの親としての楽しみなのかもしれない。



「早く起きねぇかなぁ~。遊んでる姿見てぇ」

「そうだね。早く寝よ?」



朝が待ち遠しくて、早く寝たクリスマスイブ。



次の日、悠都が起きてから一緒にプレゼントを開けた。



「悠のとこにサンタさん来たんだよ~」



そう言っても聞こえてないみたいに車に夢中になってた。



写メ、写メ…。



今日の待ち受けは悠都で。



「親バカ…」

「超カワイイ…、早く歩かねぇかな~」



つかまり立ちはおてのもの。



悠君、日々成長中。