出来ちゃった恋愛

どうしてここまでユズを思えるのかわからないけど。



でも浮気する気も、他とどうにかなる気も今の俺にはない。



めちゃくちゃカワイイ客とかにグッと来ることはあるけど。



表面的なもんじゃなく、俺はユズの内面が好きみたいだ。



その日、ぐでんぐでんに酔ってリビングで寝てしまった。



二の腕に走った激痛で目覚めると仁王立ちしてるユズ…。



「いないし」

「ごめんっ…気持ち悪っ…」

「バカ。大嫌い!!」



隣で寝なかったからユズが怒ってる…。



悠都はまだ寝てるらしく、トイレに駆け込んだ俺の背中をさするユズの力の強さが怖い…。



「飲み過ぎだから!!」

「何本…?」

「京が買ってきたの全部と焼酎!!」



350mlを18缶と焼酎一瓶…。



飲み過ぎた…。



「せっかくの休みなのに!!バカサキ!!」

「ごめっ…うっ…」



式場見に行く約束を見事にスルーしてしまった。



もちろんその日のユズの機嫌は最悪でした…。