だけど京はその話しを俺まで流さない。



ユズと離婚になんてなったら京もこっさんも微妙な関係になってしまうからだと思う。



俺はべつに誘惑に負ける気もしないけど。



「ユズよりいい女は滅多にいねぇから不倫はしねぇかな」

「ユズを泣かせたら俺が怒る」

「拓に怒られたら怖いから絶対泣かせない」

「そうしなさい。俺は飲み行って来る~」



拓がいなくなり、ユズに会いたい京と一緒に家に帰った。



メシが出来てる~!!



「京の分ないけど」

「マジかよ~…。腹減ったし~…」

「あたしの分食べて。動かなかったからそんなに腹減ってないし」

「メシ~!!」



遠慮しないとこが京らしい。



ユズのメシにも関わらず、感触京は風呂にも入ると言い出し、マジで入った。



「アンタ泊まる気?」

「うん」

「遠慮とか気を使うとか、そういう感情は持ち合わせてないのかい?」

「ユズと咲都に遠慮してなんかもらえんの?」

「相変わらずアンタもバカだね…」



滅多に会わなくても変わらない友達関係って、なにげに嬉しいかも…。