出来ちゃった恋愛

久しぶりに天理さんの作ったメシはなんだか懐かしかった。



店からの帰り道、久しぶりに手を繋いで夜道を歩く。



「サキってバカだよね」

「は!?なんでだよ」

「はい、19歳おめでと…」

「19…そっか!!誕生日だ…」



結婚記念日ってことだけですっかり忘れてた自分の誕生日…。



ユズがバッグから出したのは小さな紙袋。



「言っとくけどめっちゃ安物」

「開けていい!?」

「どうぞ~」



テープを剥がすと中から出て来たのはピアスだった。



最近風呂に入ろうとした時、流しちゃったって言ったのを覚えてたのか…。



「しゅ、趣味じゃなかったなら…あたしが着けるし!!ってかなんか言え」

「嬉しいな~とか思っただけ。ありがと」

「あたし、偉いな。まぁサキが稼いだお金で買ったんだけどね」

「気持ちの問題っしょ。嬉しくてここに連れ込みた~い」

「は…?ラブホじゃん!!やっぱりバカ!!」



『悠都が待ってるから~!!』



なんて言われてしまった…。