出来ちゃった恋愛

まぁおかんらしいけど…。



昔、ひとりで風呂に入れて落としたとか、気付いたらベビーベッドから落ちてたとか。



俺はそうやって育ったらしい。



きっとおかんのことだから慌てずに対処したんだろうけど…。



「じゃあマジでヨロシク」

「ゆっくりして来な。悠ちゃんなら心配しなくていいから」

「本気で目を離さないでください…」

「息子と孫は違うから大丈夫!!悠ちゃんは宝物~!!」



なにかあったらユズにも俺にも申し訳がないから、絶対大丈夫だと言われた。



不安ながら実家を出て、向かった先は天理さんの店。



久しぶりに会いたくなったから。



「いらっしゃい」

「ご無沙汰です、天理さん」

「咲都~!!もしかして浮気中?」

「あなたと一緒にしないでよ。うちの奥さん!!」

「若~い、細~い。本当にガキ産んだ体?」



エロ目線でユズを見るな。



来るんじゃなかったと思ったけど、なにも変わってない天理さんにホッとした。