その後に抱きしめられたけど、とりあえず全力で拒否。



「うわっ…。さすがの俺もショック…」

「だ、だって好きじゃないもん!!友達じゃん!!」

「まぁ…そうだな…。そういうのは好き同士になるまでナシってことで…」

「そうしてくれたら有り難い」



こうして、一応あたしはサキのプロポーズを受けた。



夏川 咲都の隣に書いた、藤本 ユズの名。



でも問題は山積みだったりする。



未成年者同士の結婚は、お互いの親が認めなくてはならない。



うちの親を説得する方法は、まずない。



「殺されるかもね、サキ」

「殴られるくらい余裕だけど。まずはユズの体調だよな」

「その前に。あんた彼女は?」

「あっ…」



あっ…じゃないから。



まず別れてから結婚申し込めよ。



やっぱり、サキは大バカだ。



「なんて言って別れるつもり?」

「普通にユズと結婚するからって」

「最低なヤツ…。そしてあたしもあのコから相当恨まれんだよね…」



サキは愛ちゃんと別れても平気なんだろうか…。