出来ちゃった恋愛

トイレに行き、戻ろうとしたら声が聞こえた。



「なんだよ…」



兄貴が悠都に見つめられてるっ!!



ちょっと面白そうだから見てることにした。



キョロキョロと周りを確認した兄貴、悠都に手を延ばした。



髪を触り、頬を触り、最後に手。



兄貴の指をギュッと握った悠都にニヤケる兄貴を見て、やっぱり嬉しくなってる自分がいた。



少し後退りををした後、わざと足音を立てて歩き、部屋の中に入った時にはなにもなかったような顔。



あたしが素直じゃないのって兄貴に似たのかも…。



「悪さしなかった?」

「とくに…」

「そう」

「母さん、すぐ戻るみたいだぞ」

「ふ~ん、わかった」



兄貴は部屋に行ってしまい、面白い反応は見れなくなってしまった。



その後、ママが帰って来てから一緒に買い物。



親と出掛けるなんて悠都を産んでからだと思う。



会話が増えたのも、親の有り難みを知ったのも。



全部悠都のおかげだと思ってるよ。