もう慣れた手つきさ。



その後はもう遊ぶのみ。



「欲しいならここまで来たらいいだろ」



俯せのまま進み出そうとする悠都を鍛える。



少し手前に置いたオモチャを意地でも取りたそうな悠都。



で、結局進めなくて泣く。



俺がユズに怒られる。



悪循環じゃねぇか…。



「仲直りしなさい」

「はい…」



渡されたミルクを飲ませたら仲直りだ。



小さい口…。



ミルクを飲むスピードが前とは比べものにならないくらい早くなった。



「あのさ、今度こっさんと夜ご飯食べに行きたいんだけど…」

「悠都は!?」

「やっぱダメだよね。いいや」



それは俺と悠都が留守番ってことか…?



大泣きしたらユズじゃなきゃ手に負えないんですけど…。



「い、いつ?」

「サキの休みの日」

「い、行って来いよ…」

「いいの!?なんかあったらすぐ帰るから!!」

「任せとけって!!」



なんて安請け合いしたものの、俺は悠都の遊び相手であって世話係じゃない。