出来ちゃった恋愛

やっと着いた旅館はキレイで少し大きめ。



部屋も広いし超贅沢な気分…。



「新婚さんですか?」

「そうですね。まだ1年経ってないです」

「おふたりともお若くて羨ましいですね~」



今からイチャイチャしたいと思う。



長時間の運転で疲れてる俺、まだ頑張るし。



仲居さんがいなくなってから、旅館の周辺の地図を見てるユズを後ろからギュ~ッとした。



腹に回した手にユズの手が重なり、そのままゆっくりもたれ掛かるように倒れて来た。



「久しぶりだね、こんな感じ…」

「なぁ、俺のこと好き?」

「うん、好きだよ。今はいっぱいいっぱいでサキのこと蔑ろにしてるかもしれないけど…」

「超ほったらかしにされてる~」

「あたしが好きだからそう思うの?」

「そうだってば。もっと俺にも構え~…」

「そこくすぐったい~!!」



今日はユズとふたりでラブラブする日って決めたんだ。



悠都、悪いけどお前の大好きなママは俺が預かったぜ~。