出来ちゃった恋愛

目が覚めたらベビーバスにお湯を入れて適温まで下げた。



「よし、来い」

「はい、お願い!!」

「風呂だから暴れんなよ~」



俺に支えられてプカプカ浮いてる悠都は気持ちよさそう。



まだ寒いから素早く全てを終わらせる。



「じぃじよりうまいね」

「そう?」

「家に戻ったらあたしが入れなきゃダメなんだよね…。怖いな…」

「大丈夫だって。超安心しきった顔してるし。なんにもしてやってねぇのに信用されてる気分」

「不思議だね」



生まれて今まで、ユズばかりが面倒を見てるのに。



気を許すようにお湯に浮かぶ悠都を愛しく思う。



信頼関係ってのが勝手に出来上がってる気がして。



「超カワイイ…」

「1日に何回言うの」

「チューしたい…」

「絶対ダメだからね」



虫歯になるとか言ってチューさせてくれない。



これは勝手にしちまうべきだな。



チューしなきゃこの衝動がおさまらない。



ユズの風呂タイムを見計らってマジで悠都にチューした。