赤ちゃんという生き物は時間なんて関係なく泣く。



親が疲れてようが、具合が悪かろうがお構いなし。



出勤準備を終えた時、泣き声が聞こえてユズが和室から出て来た。



「ユズ、悠都」

「ん~…。母乳なんかムリだ…」

「悠都、腹減ってんの?」

「だから泣いてんじゃないの~?ミルク作る…」



化粧なんか一切しない。



部屋着で1日いることもあるユズも本気でお疲れモードだ。



育児は想像以上に大変だったりする。



腕の中で泣かれてもどうしようもない俺。



抱っこしたまま部屋の中を歩き回ったりして。



「時間大丈夫なの?」

「まだ平気。今日天理さんの店休みだから早く帰れっかも」

「じゃあお風呂入れてね」



風呂は男の仕事のように感じる。



ユズより手もデカいわけで、暴れなきゃ入れられる。



「悠都、あんまりママのこと困らせんなよ?」

「ミルクできた。悠都ちょうだい」

「じゃあ俺行くから。寝れる時寝とけよ?」

「いってらっしゃ~い」



俺も仕事頑張るか!!