出来ちゃった恋愛

分娩台に乗ってるユズは寝てた。



と、思えば起きて痛がって。



「立ち会え!!」

「は!?心の準備が…」

「なんだっていいから!!チビ太…頑張って産むから…」

「わ、わかった…」



急遽立ち会うことになってしまい…。



両親が来てからいったん廊下へ出た。



「なぜか立ち合います…」

「ユズは大丈夫?」

「かなりツラそうですね」

「咲都君、ちゃんと見ててね。ユズが今苦しんでるのはあなたの子を産むためなんだから」



その言葉は俺の胸に刺さった。



俺の子を産むために…。



ユズがあんなに苦しんでる…。



これが…。



『責任』



「はい」



それだけ言ってまた中に戻った。



「もうイヤァァァァ!!」



ユズの叫び声を聞いて見てられる自信がなくなりかけたけど…。



ユズの手を握ったらハンパない力で握り返された。



「夏川さん、赤ちゃんも頑張ってるのよ~」

「わかってるけど痛いから!!痛い痛い痛いっ!!」



泣きそうだ…。