出来ちゃった恋愛

耳元で愛してるは卑怯すぎ。



そりゃあ当たり前のように脱力だよ。



あたしも…キャッ!!



でも今日は検診に行かなきゃ…。



急いで準備をして病院に向かった。



待合室には同年代の人なんかいなくて。



「何ヶ月ですか？」



なんて声をかけられたけど自分にとは思わずシカトしそうになった。



あたしに…話しかけた…。



「り、臨月ですっ!!」

「大きいね～。早くあたしもそのくらいになりたいな」

「何ヶ月なんですか？」

「まだ５ヶ月なの」



なんだかとても嬉しかった。



憂鬱な検診の長い時間も苦にならない!!



「もういつ産まれても大丈夫そうね」

「よかった…」

「入院準備しておいてね？急に産まれるから」

「予定日までまだありますよ？」

「予定はあくまでも予定ね？」



なんの異常もなかった検診にウキウキして帰宅。



今日は寒いからおでんにしよ～とか、そんなことを考えたり。