結構立ち会う人っているみたいだし。



俺も立ち会えるならチビ太の誕生を一緒に分かち合いたい…。



「そういえば福袋の件はいかに?」

「当たり前のように店長のが先に売れた…。だってよく考えたら俺系の服買いに来る客より店長と湯野さん系だし…」

「でも完売したの?」

「もちろん。店長に褒められた」



店長は本当によく褒めてくれる。



厳しいのはどちらかと言えば湯野さんで。



だから楽しくできるんだ。



「店移ったら湯野さんとやってけっかな…」

「プレッシャーとか感じてんじゃないの?湯野さんも根は真面目っぽいしさ」

「そうなんだよ…もう少し力抜けばいいのに…」



チビ服の担当は俺に任せてくれるらしいけど。



うまくやってこう。



「オーナーがさ、1回アメリカに着いて来るかって」

「へっ…?」

「俺英語話せねぇしパスポートとかもねぇから断ったけど」

「い、行って…みたらいいじゃん?」

「それ、本心?」

「本…心…」



ウソつきが。