出来ちゃった恋愛

家に着いたのがすでに6時半…。



恐る恐るドアを開けたら前みたいにチェーンはかかってなかった。



思い切り朝帰り…。



「ゆ、ユズ…?ただいま…」

「またお店で寝たの~?」

「えっ!?いや、店が5時までで…俺も寝てねぇから…って、怒ってねぇの?」

「怒ってないよ」



そう言ったユズだけど、わずかに悲しい目をしたのに気がついた。



メールか電話入れりゃあよかった…。



「クリスマスだったのにひとりにしてごめん…」

「別に平気だよ。サキが頑張ってくれてるしね~」



いつもはクールなくせに。



なんで笑うわけ?



ウソつくのヘタだから。



「ユズ、ちょっと座って?」

「えっ…なんで…?」

「いいから、早くおいで」



不安そうな顔…。



なに言われると思ってんだろ…。



遠慮がちにソファーに座ったユズの手の上にさっきのネックレスが入った箱を置いた。



「なに…コレ…」

「クリスマスプレゼント」

「あたしなにも用意してないっ…」



そんなのわかりきってんだよ。