出来ちゃった恋愛

着いた旅館は貸し切り状態。



平日だから人がいない…。



「ユズと同室…」

「夫婦を別に寝せるほど野暮じゃねぇし!!」



ニッと笑ったオーナー…。



なんだか妙に恥ずかしい俺…。



だってマジで初めてだし…。



それから部屋に荷物を置いたら外に集合。



「観光しま~す。着いて来~い」



こんなにテンションの高いオーナー、初めて見たかも…。



湯野さんは彼女と手を繋ぎ、田嶋さんは彼氏と終始ラブラブで…。



「店長はオーナーとイチャらないんスね…」

「何年も一緒にいるとそんな雰囲気にもなんねぇの」

「長いんスか?」

「高校の時からだからかれこれ10年?アイツに結婚する気は今だにナシってね」

「オーナー、結婚願望なさそう…」

「俺はお前が羨ましいよ」



俺達もいつか手すら握らない家族になるんだろうか…。



そんなのイヤだ。



じいさんになって白髪だらけでもユズの手を引いて行きたい。