出来ちゃった恋愛

店長が運転する小型バスが動き出し、俺の隣には二人分の座席に悠々と座る妊婦。



口数は少ないものの、楽しそうにしてる。



「右手に見えますのが~、裏のビルです。あのビルのおかげでうちのショップは陽が遮られております」

「オーナー、なんスかそれ…」

「バスっつったらガイドだろうが。あちらをご覧ください、今から渡る橋の名前は…青い橋でございます」



オーナーのどうでもいい観光案内をみんなしっかり聞いていた。



後々怖いんで…。



「うるせぇから座っとけ!!」

「だって人いっぱいで楽しくない!?」

「よかったな…」

「あっつんも来ればよかったのに~」



やめたあっつんさんは仕事でこれなかった。



みんな残念がってたけど仕方ないんだろうな…。



そのあっつんさんが抜けた穴はまたひとり雇うとかって噂。



そしたら俺、下っ端じゃなくなるんですけど~!!



「あっ、ユズ、あそこが天理さんのバー」

「へぇ~、ここでサキが働いてたんだ…」



とりあえず旅行、楽しむ!!