出来ちゃった恋愛

天理さんはネクタイをしてるけど俺はなし。



カウンターに立つと超カッコイイ人だな…。



「メニュー見て名前覚えろ」

「俺、頭悪いんスけど…」

「お前んとこの店長さんは要領がいいって褒めてたけど?」



て、照れんじゃねぇか。



必死にメニューを覚えてた時、目の前におかれたベーグル…。



「当分食えねぇから食っとけ」

「超うまそ…」

「うめぇから」



天理さんっていい人…。



べーグル片手にメニューと睨めっこした。



しばらくして開店した店には次々と女の客が来る。



「いらっしゃいませ」

「天理、新人入れたの?超カワイイ~」

「俺のだから取んないでね~」

「マジ!?やっぱり天理って…」



ち、違うだろ。



アレは俺を保護してくれるための…。



そういうのは田嶋さんだけで十分ですから。



「咲都、コレあそこのピンクシャツのオネーサン」

「はい」



俺は仕事をするだけです!!