出来ちゃった恋愛

次の日、取り合えず学校に行ってもユズは休みで。



きっと誰にも言ってないだろうから、俺も言わない。



「最近のユズ、変じゃね?」

「は!?なんで!?」

「顔色わりぃし。今日も休みだろ?」



昼休みにユズの話しになった。



焦ったらおかしいから、内心ヒヤヒヤだけど平然としてるつもり。



「こっさん、なんか知ってる?」

「知らないけど元気はないね~。風邪か?昨日もトイレで吐いてたし」

「妊娠とか?」

「まさか!!だってユズにそんな相手いないし。簡単にそんなことする女じゃないよ、ユズは」



この場にいたくない。



でも…。



俺が2年見てきたユズも、簡単に誰彼構わず寝るような女じゃなかった…。



昨日の言葉がウソに聞こえてしまう…。



「ユズは翔哉さん一筋だしな~」

「そうそう、妹的存在だって言われたらしいけどね」

「見舞いでも行く?」

「メール入れてみるね~」



ユズとちゃんと話さなきゃダメかもしれないと、初めて思った。