「その様子だと、カッコ良かったんだ?」


更に顔を近付けて、少し小声で聞く


「教えな~い」


律子は少し意地悪っぽく言った


「あんたには賢治が居るでしょお?」


そう言って、私の後ろを指差した

その指を辿って、後ろを振り返ると、賢治が来ていた


「うわ!出た!」


まさか居るとは思ってなかったので思わず口に出てしまった


「人をオバケみたいな言い方するんじゃねーよ」