『別にッ』 思わず目を反らした 『お前って、変な奴』 『悪かったわね』 普通に会話していながらも あたしは自分の異変に気付いていた。 胸が高鳴って 痛い。 あぁ… あたしは、バカだ… 昨日、今日会ったばかりの奴に 恋に落ちたのだ それから一年 全くといって進展はなし。 出だしがよかったわけでもないし 席が隣だったのも、 4月の時だけ。 あたしも、あいつも どちらも出席番号が1番なだけだったのだ。