真ちゃん、真ちゃんってバカみたいに思って、ここにいるのは東上先生。




パスタ屋に入り、私は大好物のボンゴレを頼んだ。




真ちゃんが好きだったのは、ミートよりイタリアンだったよね。




それも粉チーズを沢山かけて食べる。




だから私は思わず、「東上先生はイタリアン?」




「え、飛鳥何で俺がイタリアン好きなの分かった?」



しまった。




「なんとなくだよ。東上先生がそんな顔をしてたからだよ。」




「なんだよそれ、俺が子供ぽいってこと?」




「違います!」




「飛鳥ムキになりすぎ。」




真ちゃんが笑った。




その笑顔に又胸が痛む。




そして又私はやってしまった。




真ちゃんの目の前に来た、イタリアンに思い切り粉チーズをかけてしまった。




「飛鳥何でなんだよ。俺が粉チーズてんこ盛りにかけるの知ってるの?」




「あぁ、ごんなさい、つい私癖で。」




真ちゃんが私をじっと見つめた。