争いの果てに見えるもの

「ブラウン指令はどこだ！


こうなったのは彼の責任じゃないのか！」


この問い掛けにその兵士は俯きながら、


「解りません生きているのかさえ…


我々も彼の命令に従ってしまった為に…


このざまです！」


ルイスが先ほどの兵士にもう一度尋ねる。


「それじゃあ…


この先にもいるかもしれないのだな！」



この問い掛けにこの兵士は、



「解りません…


いくつかに分断されてしまったので…


我々のようにどこかに生き残りがいるかも知れません…


或いは我々だけかも知れませんが…」


恐怖に怯えたのだろうか、


兵士の声は弱々しく震えていた、


この兵士はこれが初めての出兵だったのだ。


ルイスは唇を噛み締めブラックのもとへ駆け寄るとこう切り出した。