争いの果てに見えるもの

しかしブラウンは、


二人の助言も聞く耳を持たなかった。


「この先険しい道が多い…


今までよりももっとな、


そうなれば足も遅くなる、


そうすれば第二連隊も追い付いてくるだろう…


そこで合流すればいい事だ!


兵士達の休息もその時にとればいい!


先を行くぞ!これは命令だ!」 


第一中隊の総指揮官はブラウンであり、


上官の命令には背けず、


やむを得ず従わざるを得ないアランたちであったが、


ブラウンにはひとつ大きな欠点があったのだ。


それは彼の性格にあった、


一度決めた自分の考えを何があっても曲げたくないのだ。