目を開けたら 天井が見えた。 辺りは 薄暗く、 とても静かだ。 私は 小さな畳の部屋に 横になっていた。 「…いたっ」 起き上がろうとして、 手足が縛られていることに気づく。 「…あっ 目覚ましました?」 私の隣に、 知らない若い男が座っていた。 「おい、 ここはどこなんだ。 オマエは誰だ?」 「まあまあ」 その男は笑った。 「ちょっと待っててね。 土方さん呼んでくるから」 「は?」