目の前に真っ青な顔で立ち尽くすリンジー、そして苦虫を潰したような顔で、俺たちを見る保健医。 (リンジーは男) その嘘のような事実に、目眩を感じた。 (ああ、神様。 俺の憧れのあの人が男なんて嘘ですよね) これほど神に祈ったのは久しぶりのことだった。