銀杏ララバイ

これが現実ならば、

この鳶はギナマの父親で、

自分のチャクラを使ってギナマを鳶人として、

父の子供にしたと言う事を言っているようだ。

そんな事は信じられる話ではないが、

かおるはもっと話がしたかった。



「あなたが… ギナマの父親。
自害したと言う人ですね。」



かおるはギナマの話を思い出していた。



「そうだ。昔… あの家は長きに渡り政子の亡霊に支配されてきた。

当主はいくらあがいても太刀打ち出来ず、

結局あのような亡霊どもの住処とさせてしまった。

幸いな事に、
私は生まれながらに強いチャクラを持っていた。

それで私は公然とした態度で政子と対立して家を捨てた。

そして一人の女を愛して子供も授かった。

ところが政子に見つかり、
妻を殺されてしまった。

生まれた子供は病弱で、
それでやむなく戻った。

しかしあいつは… 
私の反逆心を見抜いて子供を盾に私を殺した。」


「殺した… 
ギナマから、あなたは自害したと聞きました。」


「ああ、あの子にはそう聞かせていたようだ。

しかしあの子は、
賢い子だから見抜いていたことだろう。

あの子は、見かけはあのように病弱だが
私より強いチャクラを持っていた。

それで全てをぶっ壊してしまったのだ。

そして今、あの子の存在は私のチャクラの為せる業、

君の思っているような事ではない。

私たち一族の特殊なチャクラの為せる業なのだ。

そして私は鳶となって二人を守って来た。」



と、ギナマの父と名乗る鳶は、
かおるの悩みの種、となっている
鳶人の存在の経緯を話している。

決して父が他の女に産ませた子供ではなく、

純粋にギナマの生まれ変わりとして鳶人を、

その内に会いに来る孝史や自分に、

会わせる為に鳶人を… 

それほどにギナマを愛していた。