「チャクラって…
あのナルトに出てくるアレか。」
孝史が不可解そうな声を出して、
話をしたギナマではなく、
かおるの顔を見ている。
ナルトとは少年忍者の活躍するアニメの一つだ。
ナルト云々の話なら、
絶対にギナマよりかおるの方が通じる、と
自然に出ている考えだ。
しかしかおるは、
どうでも良いような顔をしてギナマを見ている。
「私は特異体質で、
生まれた時から特別なエネルギーを発生させる事が出来た。
勿論その反動で体力の消耗が激しく、
気づいているだろうが16になっていても体重は小学生並。
時々そのチャクラを使うから痩せたまま。
初めて会った時も小さかっただろ。」
そこまで話して、
ギナマは飲みかけの湯飲みを手に持った。
ギナマは自分の話で、
2人がどんな反応をするか見ているような素振りだ。
「仮にその話を信じるとして、
何故そのチャクラであんな毒ガスのようなものを出したの。」
実のところ、かおるはまだ何も理解できていなかった。
ナルトのチャクラは知っていても、
ギナマのチャクラなど理解できない。
何のために、も分かっていない。
そう、まずそこから分かるように説明して欲しかった。
「あれは毒ガスでは無い。
私が結界を作ったんだ。
いつも定期的にしていたのだけど
2人が来てくれて、
嬉しさのあまりチェックを忘れてしまった。
それで気が付いたから急いでしたのだが、
呼吸がうまく整わなくて
動きが鈍かった。
だから侍女が鎧武者を呼び、
孝史も加勢してくれた。
ここ数年はそんな不細工は無かったのだけど、
きっと私は今とても幸せで
興奮していると思う。」
そう話すギナマは、
唇を少し引きつり、
不自然に照れ笑いのような顔をしている。

