銀杏ララバイ


「ギナマはそんな悪者ではないよ。」



孝史はかおるの考えが何となく分かり… 

ギナマのために擁護の言葉を出した。



「でも仲間はそうだわ。
大体ここはおかしな事が多すぎる。
まともではないわね。
行ってみる。」


「勿論だよ。
ギナマの為にも真相究明だ。

地下室の入り口を捜さなければ… 」



そう言って二人はまず地下へ下りる方法として何かあるはず、
とばかりに思い付く所を
いろいろ押したり轢いたりして捜した。

しかし素人の二人には見つけられなかった。



「絶対に何かあるはずだけど… 
壁は全部押してみたでしょ。

ボタンらしいものはどこにも無いし… 

でもこの部屋、絶対におかしい。

こんなに広いのに何も置いてないと言う事がおかしいわ。

明かりはこんなに赤々と点いているのに。」


「そうか、この前見たコナンで
床に何か細工がしてあったよ。

パズルみたいに… 
怪しい所あるかなあ。」



その孝史の言葉に、
かおるも壁ぎわの床を念入りに調べた。



「無い、何も無いわよ。」



懸命に捜しても発見出来なかった2人。

ギブアップして、
ドア近くの壁にもたれるようにして座り込んだ。


するとその時だった。

あの鎧武者が慌てた様子で入って来て、

正面の壁を、トントントン、トントン、と叩いた。

するとアラジンの、開けゴマ、では無いが、
壁半分が床から上がってきた。

そして鎧武者は、
躊躇うことなく中へ入り姿が消えてしまった。