薄暗い路地裏に入りこむと、大きな声で絢斗に怒鳴られる。 「どういうことだよっ!!?」 バンッ!! 顔の横に勢いよく腕がのびてきた。 私はなんもしてないよ…… 「俺が……俺が手ぇ出さなかったら他の男とヤるのかよ…?」 絢斗君は今にも泣きそうな顔で一言ずつ話していく。 「そんなに……年下って頼りない…? どんなに頑張っても和泉とは釣り合えないの…? ねぇ和泉っ…… 和泉は俺のことが本当に嫌いになっちゃったの………?」 絢斗は手をつきながら顔を俯かせた。