カラン カランッ… バイト先を後にすると水沢が和泉の顔をみて言った。 「ねーえ。 手ぇ繋いでいー?」 「へっ?」 顔を覗き困れてどぎまぎする和泉。 「手を繋いでもいいですか?」 綺麗な顔で私の顔を覗かないでえーっ!! 「えっあ……」 和泉が戸惑っていると……… 「んー……じゃあ強制…… とか言ってみたりっ」 子供のような笑顔を私に向ける水沢君。 あ、絢斗君に見られたらどうしよ……… って…… 私…いま……… 絢斗君とケンカしてるじゃん…………。