家を出て、バイト先に向かう。 少し距離があるため歩く道のりはながい。 何もしていないと、絢斗君が浮かんでしまう。 …どうしてちゃんと絢斗君の理由を聞かなかったのか。 絢斗君を責めるだけ責めて自分は帰った。 相当傷つけたよ……。 別れよう なんて言われたら…… 私自身のせいだから、ちゃんと認めるしかないよね……。 はぁ……なんてひどい女なんだろう私は…………。 絢斗君……ごめんね…。 絢斗の事ばかりを考えていた和泉は、バイト先にあっという間にたどり着いた。