「あ、絢斗君っ」




和泉は驚いた様子で俺の名前を呼んだ。




和泉と一緒にいたのは同じ委員会の、桃架。



俺は二人を交互に見ると呟いた。




「何で和泉が桃架といんの?」




俺がそう言うと、和泉の顔が軽く赤くなったのに気づいた。



あの顔は照れてるとかじゃない……



怒ってる……?




「なんでずっと連絡くれなかったのにどうして私が攻められなきゃいけないの……っ?」




…なに言ってんだ?



「はぁ…?」




意味わかんないんですけど…




俺が軽く混乱していると和泉が叫んだ。




「連絡くれない絢斗君なんか大ッ嫌い!!」





え……っ…?