「…ぁあ、麗那ですか……。」
絢斗の顔が無表情になる。
なんか…聞いちゃダメだったかな……?
「う、うん…」
「俺、一方的に思われてるだけですから。」
一言私に向かってそう言うと、またどこに行きたいですか?と聞かれた。
一方的に思われてるって事は絢斗君は好きじゃないって事…?
ていうか先ずさ、小学生でカップルって……
スゴくないか…??
「和泉さん…?」
返事を返さない私の名前を呼ぶ絢斗君。
「っあ!ごめんねっ…うーん…えーと…」
「遊園地…行きたいです、俺……。」
私が迷っていると、絢斗君が私の服の裾をクイッと引っ張り少し顔を赤らめながら言った。
なんか…ギャップヤバいんですけどッ!!
こりゃモテて当然だな…。

