私の彼氏は小学生!?





腕を引っ張ると和泉は驚いた顔を俺に向けた。




「あ、絢…斗く……」


今の俺の顔に柔らかい表情はない。



「?…君……誰?」





横にいる男に聞かれた。




誰?

はっ…お前が誰だよ。




「俺ですか…?



…和泉の、【一応】彼氏です。」





俺は 一応 を強調させて言ってみた。





和泉はずっとこっちを見てたけど、その言葉を言うと顔を伏せた。




横顔を見る限り、和泉は焦ってる。




「え……いずちゃんの……彼氏?」




男は俺と和泉の顔を交互に見始めた。