「なんで陽希に優しくするの?」 え……? 「どうして…」 陽希は弟… 「俺だけには優しくしてくれないの…?」 多分さっきの… だよね………? 私が陽希の口を拭いたから…。 「だって…陽希は弟…」 私がそう言うと… 「それでも一人の男だよ…?」 で、でも…っ… 「……俺だけに優しくしてほしい…」 真剣な顔付きで呟く絢斗。 「あ、絢斗く…」 酔ってるの…? 「……」 絢斗君……? 絢斗君が私に近づいてきた。