好きな人は絢斗君だけど……




「います」



私がそう言っても絢斗君はニコニコしてる。




「初恋の人の名前は?」




初恋は幼稚園の時の……



「暁……悠太君…」



だったよね…?




「今まで何年間人を好きになりました?」



長くて…3年…



「3年!」



「なんか嫌な事された時ありますか?」



嫌な事と言えば…



「小学生の高学年の時に男子生徒にお尻触られた!」




この言葉を聞いた瞬間絢斗君の笑顔は凍りついた。




「え、あれ……あ、絢斗君……?」





「和泉さん……


今の人達……




俺の中のブラックリストに登録しておきますね!



特に最後のヤツは……」




ヤツは……?




「…呪いますね!」





ヒュ~ッ…





絢斗君は満面の笑みで……




二人の間には冷たい空気が流れた。