ずっと不安に思いながらも話しかける事をやめなかった。


少しでもこっちを見てくれるように…。


少しでも瑠羽の気持ちが俺に向いてくれるように…。






竜也は結局一日授業に出ることはなかった。


瑠羽はずっと来ることのない竜也の席を見つめていた…。




放課後、部活の助っ人へ行き教室に戻った。




―ガラッ


竜也…


竜「……。」


隼「……。」


しばらく睨み合いが続いた。


碧い瞳は鋭く俺に突き刺さる。
俺は負けじと睨み返した。




隼「逃げてる奴なんかに瑠羽を渡すつもりはない…。」


告白もできないで瑠羽に八つ当たりする奴なんかに瑠羽を渡すものか。


俺は竜也を睨みながら鞄をもって教室を出た。