☆男目線☆ 【完】

麗「瑠羽ちゃん、隼人のこと好きなの?」


目を潤ませ私に問い掛けてきた。


『……。』


隼人のことは…好きになろうとしてる…。
付き合っていればいずれ好きになると思って…。


麗「瑠羽ちゃんの目には誰が映ってるの?」


『え…。』


それは…


麗「瑠羽ちゃん、自分の顔を鏡で見てごらん?
今の瑠羽ちゃんの瞳には何も映ってない…。」


『……。』


何も言えなかった。
麗は鋭い。
私が隼人に気を使ってること気付いてる。


誰かが傷付くのが嫌で…自分自身も傷付くのが嫌で…逃げてる自分がいる…。


哀しみの色が滲み、それを隠すように目を伏せた。


翼「とりあえず担任来るから座らないか?」


『うん…。』


隼「……。」


隼人は私の手をギュッと握ってから解いた。