☆男目線☆ 【完】

『竜也、手貸して?』


「?」


竜也は何の躊躇いもなく片手を出した。


私は竜也の手を両手で包みこみ、その中に息を吹き込んだ。


竜也の手が温まりますように…。


両手で竜也の手を擦りつけ、摩擦で竜也の手が暖かくなる。


途端に竜也の顔が真っ赤に染まった。


「なに…やってんだよ…。」


『え?温めてるの。』


「別に良いって。」


竜也はそっぽを向き、ポケットに手を入れて先へ行ってしまった。


私は小走りして竜也に追いつき、竜也の服の裾を掴んだ。


竜也は立ち止まると、私の掴んでいる手を払った。