ススキがさわさわと夜風で揺れている。


帰り道、皆と別れ瑠羽と2人きり。


なんだかそれも慣れてしまった。


兄妹という近いようで、遠い、それがなんだかもどかしい。


月が俺達について来ながら家に着くまで、俺達に帰り道を照らしてくれていた。




―ガチャ


『「ただいま〜」』


ダダダダダダダダダ


「「おかえり〜!!」」


ムギュッ


足音と共に現れたのはもちろん兄貴達。


そのまま瑠羽に抱き着く姿も、もう見慣れた。


慣れって怖い。


でも、いつまでもくっついてる兄貴達が嫌で、瑠羽から引きはがした。