「クスッ、ばーか(笑)」


口元を緩め、微笑しながら竜也はさっさと部屋を出ていった。




顔を洗って着替えてからリビングに行くと、もう竜也の姿は無かった。


なんで一人で行っちゃうんだよー


せっかく正式に兄妹になったのにさー…


瑠羽はぶつくさ言いながら朝食を済ませた。


お兄ちゃん達と一緒に家を出て走って学校に向かった。


前の家は学校まで電車で3駅だったが、今の家は徒歩15分。


なんとか間に合いそうだ。


歩いてるとやはり女の子の視線。


「キャー何あの3人組!!」

「超カッコイイ!!」

「あの子カワイイ!!」


あ〜またこの甲高い女の子達の声を浴びるのか…。
きっと竜也がいたら更に五月蝿いんだろうなー…。
と考えながら歩いていたらあっという間に学校に着いた。


瑠禾「じゃあな。放課後迎えに行く。」


瑠偉「襲われないようにな!!」


はぁ…
お兄ちゃん達過保護過ぎ……。


『もうッお兄ちゃん達心配し過ぎ!!帰りも竜也と帰るよ。』


「「え゙」」


『何?』


瑠禾「いや、何でも…。」


何もないなら奇声を発しないでっ